『輝ける日々』

 6歳になったダイユウサクは、オープン、そして重賞戦線の常連になっていった。特に秋の戦績はめざましく、5戦してトパーズS(OP)等で3勝を挙げ、セントウルS(Glll)でも3着に入った。天皇賞・秋(Gl)にも挑戦し、ここでは7着に敗れたものの、騎乗した村本善之騎手からは

「ここまで頑張ってくれれば、言うことはありません」

と「お褒めの言葉」を頂いている。

 そんなダイユウサクの活躍は、7歳になっても終わることがなかった。年初めの京都金杯(Glll)ではトップハンデの1番人気に応え、ついに念願の重賞初制覇を果たした。ちなみに、この京都金杯では、第4コーナー手前で鞍上の内田浩一騎手を振り落としたカラ馬メジロマーシャスと死闘を繰り広げ、熊沢重文騎手はレース後、

カラ馬も抑えきったはずですよ」

と胸を張った。

 ただ、その後産経大阪杯(Gll)でもホワイトストーンの2着と頑張ったダイユウサクだったが、その後裂蹄を発症し、半年の休養を余儀なくされた。そして、秋に復帰したダイユウサクのその後の戦績は、朝日CC(Glll)では16頭だての7着、京都大賞典(Gll)では7頭だての5着と不振が続くようになった。これまで長い間頑張ってくれたダイユウサクだが、さすがに衰えてしまったのか。内藤師をはじめとする関係者も、年齢が年齢だけに

「もう駄目か」

とがっかりしていた。